葉蠟石(読み)ようろうせき

最新 地学事典 「葉蠟石」の解説

ようろうせき
葉蠟石

pyrophyllite

化学組成Al2Si4O10OH2鉱物パイロフィライトとも。2八面体型の2:1型含水アルミニウム珪酸塩鉱物の一種。2層周期の単斜晶系(2Mポリタイプ)のものと1層周期の三斜晶系(1Aポリタイプ)の2種類がある。これらは単独でも混合物としても産する。単斜晶系のものは空間群Cc, 格子定数a0.5172nm, b0.8958, c1.867, β100°。三斜晶系のものは空間群C1,格子定数a0.5161nm, b0.8958, c0.9351, α100°3′, β100°37′, γ89°75′。葉片状または塊状。劈開{001}完全,硬度1~2,比重2.65~2.90。白~帯褐緑色,真珠光沢。薄片中無色,屈折率α1.534~1.556, β1.586~1.589, γ1.596~1.601, 2V(-)53°~62°。カオリナイトより高温生成。熱水鉱脈中に長石などの変質物として産出。ろう石の主要構成鉱物で耐火物用・製紙用などに用いる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 岡野 武雄 富田

世界大百科事典(旧版)内の葉蠟石の言及

【篆刻】より

…それに加えて元末の王冕(おうべん)(1335‐1407)が,それまで動物や雑器の彫刻に使われていた青田花乳石が柔らかくて刻し易く外観が美しいことに着目して印材に使用して以来,にわかに文人間に広まり,石章篆刻が始まった。この石は葉蠟石と称されるアルミニウムケイ酸塩鉱で,浙江青田県・昌化県,福建閩侯県寿山郷などにも産し,それぞれ特色のある色,模様,石質をもっている。そのうち,寿山の田黄と称される材のように温潤な色艶が好まれ,同じ重さの黄金と同値で売られるほど珍重されるものもあらわれた。…

【パイロフィライト】より

…含水層状アルミノケイ酸塩(フィロケイ酸塩)鉱物の一種。葉蠟(ようろう)石とも呼ぶ。化学成分はAl2Si4O10(OH)2。…

※「葉蠟石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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