世界大百科事典(旧版)内の葉酸拮抗体の言及
【制癌薬】より
…これは細菌の必須代謝物質の構造に,似て非なる構造をもつ化合物が細菌によって誤って利用され,その増殖を止めるというもので,このような考えが癌治療にも当てはめられたといえよう。この群の化合物はその代謝阻害の形態から,葉酸拮抗体,ピリミジン誘導体,プリン誘導体,その他の4種に分けられる。(1)葉酸拮抗体 葉酸は核酸塩基の基本となるプリン骨格を形成するときに重要な補酵素として働くが,その葉酸のプテリジン骨格に化学的修飾を加えた物質が,葉酸が還元されて補酵素として働くときの作用を抑える。…
※「葉酸拮抗体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」