世界大百科事典(旧版)内の葉酸拮抗剤の言及
【免疫療法】より
…ステロイド剤は免疫抑制作用のほかに抗炎症作用が強く,炎症を伴う免疫異常疾患すなわち膠原病(こうげんびよう)などに幅広く使用されている。免疫抑制のための化学療法剤としては,アルキル化剤,プリン拮抗剤,ピリミジン拮抗剤,葉酸拮抗剤,抗生物質,アルカロイドなどがあるが,よく使用されるものは,アルキル化剤ではシクロホスファミド(商品名エンドキサン),プリン拮抗剤では6‐メルカプトプリン(6‐MP),アザチオプリン(商品名イムラン),葉酸拮抗剤ではアメトプテリン(商品名メソトレキセート)である。これらの免疫抑制剤は,制癌作用や骨髄抑制などの細胞毒作用があり,免疫性疾患のなかでも,重篤な場合やステロイド剤が無効な場合に限って使用されることが多い。…
※「葉酸拮抗剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」