世界大百科事典(旧版)内の葉銭の言及
【常平通宝】より
…1633年および51年に鋳造されたのち中断したが,78年以降は恒常的に発行されて全国に普及した。葉銭ともよばれ,正円方孔で常平通宝の4字を刻み,裏には鋳造した官庁を示す文字が記されている。19世紀後半にいたり当百銭,当五銭などの高額銭がつくられたが,品質が悪く,通貨混乱の一因ともなった。…
【朝鮮貨幣整理事業】より
…1902年以来発行されていた第一銀行券を無制限法貨とし,日本貨幣の無碍(むげ)通用を認め,かつ同貨幣と同品位同量目の新貨を発行した。他方,05年7月から朝鮮在来貨幣である白銅貨の葉銭(常平通宝の通称)の回収を行った(〈貨幣〉の項の[朝鮮]参照)。品位量目が劣悪で激しいインフレを惹起(じやつき)させていた白銅貨は,通用期間が09年11月までと短期回収方式がとられ,約935万円がこの期間に回収された。…
※「葉銭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」