蓬萊米(読み)ほうらいまい

世界大百科事典(旧版)内の蓬萊米の言及

【米】より

…この国民の米消費量は大正・昭和と漸増し,大正7年(1918)には前2年度の減収による米価高騰で米騒動が起こっている。国内での稲作面積の著増は望めないので,台湾,朝鮮での産米増殖改良が計画され,日本米との交配による蓬萊(ほうらい)米や新品種に改良された朝鮮米の移入が不可欠のものとなる。国内総生産量は第2次大戦前期にあっては昭和11‐15年(1936‐40)の平均が最も多く6587万石余で,明治11‐15年平均を100として221.5と2.2倍となっている。…

【台湾[省]】より

…灌漑施設のほか,品種改良や農法の改善にも努力がはらわれた。米については,日本人の嗜好に適する蓬萊米(ほうらいまい)という新品種が育成された。これは鹿児島県の気候に近い台北市北方の大屯山頂上付近(標高1000m)に最初の種苗田をつくって日本米を育成したのち,これを順次山腹下方の種苗田に移植して台湾の気候になれさせたものである。…

※「蓬萊米」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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