薛濤牋(読み)せっとうせん

世界大百科事典(旧版)内の薛濤牋の言及

【紙】より

…唐の陸羽の《茶経》には藤皮紙で茶を包んだという記事があり,藤紙が唐代に盛んに使用されたことを物語っている。唐代に造られた美しい紙に〈薛濤牋(せつとうせん)〉が有名である。役人をしていた父が四川で亡くなったため,娘の薛濤は妓女となったが,すぐれた文才にめぐまれ,白居易や杜牧などの詩人と詩文の応酬をした。…

【薛濤】より

…中国,中唐の女流詩人,著名な妓女。生没年,正確な伝記は不詳。長安の良家の出身だが,父が赴任先の蜀(四川省)で死去し,生活が苦しくなったため花柳界に入ったという。詩詞に巧みで,韋皋(いこう)・白居易など詩人や文人と交わりが多かったが,特に元稹(げんしん)と親しかったと伝えられる。成都の百花潭に住んで〈薛濤箋〉(深紅色の小型詩箋,箋は詩の贈答用の便箋)を考案。製作用の水を汲んだという〈薛濤井〉が今も残る。…

※「薛濤牋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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