薬籤(読み)やくせん

世界大百科事典(旧版)内の薬籤の言及

【占い】より

…これは五代の末ごろ(10世紀半ば)にはすでに広まっていたらしいが,仕組みは日本のおみくじと同じであって,違うところは漢詩(いわゆる籤詩)で占断が表現されているくらいなものである。関帝廟なら関帝籤というふうに,それぞれの廟(道教のお寺)にはその主神の名を冠した籤が置かれていたが,薬籤と呼ばれる奇妙なものもある。たとえば華佗(かだ)(古代の名医)薬籤には病気の手当てや薬の処方が書かれてあるし,呂祖(呂洞賓(りよどうひん)という道士)薬籤になるともっと芸が細かく,男,婦,幼,外科,眼科の五つのコースに分けてあって,該当の籤をひくと,籤詩のあとにやはり薬の処方箋がまことしやかに書かれている。…

※「薬籤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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