藤原為通(読み)ふじわらのためみち

世界大百科事典(旧版)内の藤原為通の言及

【鼻】より

…これを〈嵯峨坊の鼻に来て鳴け〉と読んだくだんの僧が怒って説明を求めると,宗祇は〈咲かば卯の花に来て鳴け〉だといい逃れたという(《塵塚物語》)。鼻の形ぐらいで大のおとなが争うなどみっともない話だが,藤原為通朝臣が鏡に写った自分の鼻を自慢したのに端を発して争いになり,袋に入れられて山中に捨てられた男もいる(《古事談》)。また,普賢菩薩の乗る象のように長くて先が赤い鼻の女性(《源氏物語》末摘花)もいるが,イギリスの俚言(りげん)には〈娘の赤鼻は恋している証拠〉ともあり,シェークスピア《ヘンリー4世》のバードルフのようにいつも鼻先でお祭騒ぎをして花火を燃している男もいる。…

※「藤原為通」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」