…第1作)や鶴田浩二(第2,3,4,9作)がやくざに扮して登場,暴力の世界に生きる者の苦渋を見せて強烈な印象を残した。また,全11作中の7作品において,やがて〈任俠の花〉とよばれるに至る藤純子(1945‐ )がヒロインを演ずるほか,藤山寛美,長門裕之,伴淳三郎などの名脇役ぶりが毎回,作品世界を豊かなものにした。 《日本俠客伝》シリーズとともに1960年代の東映やくざ映画路線のピークをつくった代表的なシリーズが,やはり高倉健主演の《昭和残俠伝》シリーズで,いわゆる〈着流しもの〉の代表的な作品群でもあり,東映やくざ映画路線のなかでも最強の興行力を誇り,65年の《昭和残俠伝》から72年の《昭和残俠伝・破れ傘》まで,計9本つくられた。…
※「藤純子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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