蜀道山水(読み)しょくどうさんすい

世界大百科事典(旧版)内の蜀道山水の言及

【山水】より

…次いで南朝の宋に入って老荘の哲学が退潮し,その母体となった山水が文学的に豊かに表現されると,宗炳(そうへい)が〈画山水記〉で神仙の眼を借りた写実的な山水表現の方法を示した。唐になると旅行の山水(蜀道山水)が,宋には居住山水(胸中丘壑)が,それぞれ中世末と近世の自然観を示している。しかし《林泉高致》にもなお共工が地を傾けた神話や盤古の屍体化生説話の余映がみられ,山水における実体的志向を支えている。…

※「蜀道山水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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