世界大百科事典(旧版)内の行商船の言及
【シャア】より
…一般には,打瀬(うたせ)網漁業に従事し,夫婦同乗して瀬戸内海の各地に出漁し,妻たちが魚を売り歩いたり,米,麦などの農産物と交換する役割分担が維持されてきた。この形態がその後も,行商船の形で残り,夫が船の運航をし,妻がさまざまな商売をするという方式が継続されている。やがて大分県内のミカンやカボチャなど都留近隣の特産物を扱い,その他の農産物以外の商品も販売するようになったが,依然としてその経済的実権は妻が握り,夫はもっぱら船の運航のみを行ってきた。…
※「行商船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」