世界大百科事典(旧版)内の行為無価値論の言及
【違法性】より
…従来の客観的違法論対主観的違法論の対立の実質中心はここにあった。そして,最近よく用いられる結果無価値論対行為無価値論の対立も,前者が客観的な結果を違法性判断の中心に据えるのに対し,後者は内心を中心とした行為態様を違法性判断の中心に置くという点で,事実上,従来の対立と重なるものといえよう。次に,第2の対立は,いかなる利益の侵害を刑法上の違法と評価するかに関するもので,一方は客観的,具体的な生活利益の侵害に限って違法だとするのに対し,他方は社会・倫理秩序に反する行為こそが違法だとする。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」