世界大百科事典(旧版)内の行脚俳諧師の言及
【俳諧師】より
…また連句にかぎらず,発句,前句付(まえくづけ)の指導もするようになった。俳諧が大衆化し,地方に普及するに及んでは,文通指導や出張指導が必要となり,前者を業とする者を点者,後者をもっぱらとする者を行脚(あんぎや)俳諧師と呼んだ。点者ははじめは添削料をとって投稿に批点を加えたが,のちには添削をやめて点のみを加え,元禄年間(1688‐1704)には,締切日を定めて作品を募り,勝句を板行して勝者に配り,高点句には賞品を出す興行形態が整った。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」