世界大百科事典(旧版)内の衣つつみの言及
【包み】より
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[〈ふろしき〉と紙包み]
日常生活の中で最も日本的な包み方といえば第1にふろしき包みをあげねばならない。平安時代には〈衣つつみ〉や〈平つつみ〉という名前が古文書に見られるが,これらは衣類などを包む正方形の布をさしていた。平つつみという名前から〈ふろしき〉という名前に変わってくるのは,室町時代の風呂の流行によるものであろう。…
【ふろしき(風呂敷)】より
…物を包むための布。奈良時代の正倉院御物にも見られ,平安時代には〈ころもつつみ〉〈平包み〉と呼ばれていた。《扇面古写経》の下絵には平包みを頭にのせた絵がある。〈風呂敷〉という言葉が文献に現れるのは,徳川家康の形見分けの記録《駿府御分物御道具帳》であり,江戸時代の初めには一般化した。名の由来としては,(1)風呂(蒸し風呂)の床板に敷いた,(2)湯上がりの足ふきとして使った,(3)自分の衣類を区別するために包んだためという。…
※「衣つつみ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」