世界大百科事典(旧版)内の表面バロックの言及
【コロニアル・スタイル】より
…一方でリズム感や複雑な動感を生み出す表面性への執着,装飾志向,オロール・バクイ(隙間恐怖症)の性向が強い。スペイン人到来以前から使われていたセッコウ,テラコッタや,イスラム美術の影響によるタイル等を使って建物表面を装飾的に覆う独特な意匠から,ラテン・アメリカのコロニアル・バロックは別名〈表面バロック〉とか〈二次元バロック〉とも呼ばれる。教会堂は,構造的には翼廊(トランセプト)付のラテン十字形プランで交差部に円蓋を置くというオーソドックスなものが主流であるが,カマリンcamarínという礼拝室を祭壇の後ろに付け加えたり,翼廊の先にまたロサリオ礼拝堂を置くものも流行した。…
※「表面バロック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」