世界大百科事典(旧版)内の被告人訊問の言及
【被告人】より
…刑事訴訟法も,被告人が任意に供述する場合には,裁判官,検察官,弁護人などは,いつでも必要な供述を求めることができるとしている(刑事訴訟法311条2,3項)。これを被告人質問というが,任意に供述する場合にのみ質問が許される点で,供述義務が課せられる証人尋問(304条)や,旧刑事訴訟法の被告人訊問(旧刑事訴訟法338条)と異なる。なお,英米法では,被告人がみずから自分の事件の証人となることを認め,この場合,黙秘権を放棄したものとして供述義務が課され,虚偽の供述は偽証罪で罰せられる。…
【当事者尋問】より
…宣誓を命じるか否かは裁判所の裁量にかかり(207条1項後段),宣誓のうえ虚偽の陳述をした場合にも,過料の制裁があるだけで,偽証罪で処罰されることはない(209条)。なお,刑事訴訟法は,旧法で認めていた被告人尋問を廃止している。【小島 武司】。…
※「被告人訊問」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」