世界大百科事典(旧版)内の裁ち祝いの言及
【裁縫】より
…また木綿が普及する前は,苧績(おうみ)からはじまり布地を用意するだけでたいへんな時間と労力を要した。このため,布地を裁つ仕事はハレの行事でもあり,吉日を選んだり,〈裁ち祝い〉といって布地に少量の白米や鰹節,裁縫用具を供えてから裁ちはじめる風習もあった。《拾芥抄》には裁衣吉日が細かく規定されているが,民間でもこれに関しては多くの伝承があり,とくに酉(とり)の日が好まれた。…
※「裁ち祝い」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」