世界大百科事典(旧版)内の裁判所官制の言及
【裁判所構成法】より
… こうした中で,とくに大きな転機となったのは,議会開設,憲法発布,条約改正という課題にこたえるための改革で,政府は,1885年以降官制の大改正を行うことになった。これにより太政官制が廃止され,内閣が設けられ,行政組織の中心は近代的体制を整えるに至ったが,裁判所官制(1886公布)も制定され,裁判官の身分保障の法定などが盛り込まれた。裁判所官制は,日本の司法制度が制度・機構の両面において近代的性格を有するに至ったことを示すものであり,その内容はほとんど変更されることなく90年の裁判所構成法に引き継がれることになった。…
※「裁判所官制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」