世界大百科事典(旧版)内の裂け目装飾の言及
【シュミーズ】より
…中世を通じて,シュミーズの形は簡素なチュニックであったが,近世に入ると装飾が華やかになり,ししゅう,レース,ギャザーで飾られ,袖もゆったりしたものが現れた。16世紀から17世紀にかけては,衣服一面に切り込みを入れ,切り込みから白いシュミーズをのぞかせるスラッシュ(裂け目装飾)が流行し,白い清潔なシュミーズが注目された。17世紀から18世紀にかけては,貴族の服装に,ししゅう,フリル,レース飾りのついたシュミーズは不可欠であったが,イギリスでは,ヘンリー8世在位(1509‐47)中は貴族に対して襞(ひだ)のある,金銀のししゅうのついた絹製のシュミーズの着用を禁じた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」