世界大百科事典(旧版)内の補欠因子の言及
【酵素】より
…生体内でつくられる酵素タンパク質の種類は数千から数万におよぶが,それぞれのタンパク質の構造と性質の違いの第1の原因は,ポリペプチド鎖を構成するアミノ酸残基の組成と配列順序の違いである。タンパク質の一次構造の違いが,DNAの遺伝情報の違いに基づくことは今日よく知られているが,酵素分子の個性は,この上にさらにサブユニットの組合せや,タンパク質分子以外の補欠因子族cofactorの種類によっても影響される。タンパク質だけから成る酵素に対して,活性発現に必要なタンパク質以外の成分を結合した分子をホロ酵素holoenzyme,ホロ酵素のタンパク質部分をアポ酵素apoenzymeと呼ぶ。…
※「補欠因子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」