世界大百科事典(旧版)内の裸出カルストの言及
【カルスト地形】より
…秋吉台と同じように,古生代の石灰岩がカルスト高原をつくっている北九州市の平尾台でも,その南西部の千草台と呼ばれる台地が典型的な被覆カルストの性質をもっている。一方テラ・ロッサが流亡しやすい起伏の大きい傾斜地や,純度の高い石灰岩で残留土の少ない場合,または少雨気候下のカルスト地域などでは,石灰岩の露岩が広く露出し,裸出カルストと呼ばれる景観が展開する。ヨーロッパでは,中部や西部の石灰岩地は被覆カルストが多く,地中海沿岸の石灰岩地では裸出カルストの景観を表すところが多い。…
※「裸出カルスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」