複動信管(読み)ふくどうしんかん

世界大百科事典(旧版)内の複動信管の言及

【弾薬】より

…対戦車用としては,砲弾直径の何倍もの厚さの装甲を貫徹するモンロー効果やホプキンソン効果を利用する対戦車榴弾や粘着榴弾が実用化し,運動エネルギーを利用する徹甲弾も出現した(図3)。対空用では瞬発および時限の両機能をもつ複動信管,さらには自ら電波を発射してその反射波をとらえ,目標付近で起爆する近接信管が出現した。近接信管は,現在では野戦砲や迫撃砲用弾薬に利用され,曳火射撃にその威力を発揮している。…

※「複動信管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」