複合の家(読み)ふくごうのいえ

世界大百科事典(旧版)内の複合の家の言及

【拡大家族】より

…嫡系家族では子の世代のうち,ただ一組の夫婦だけが跡取り夫婦(息子とその嫁,娘とその婿,養男子とその嫁,養女とその婿)として両親の家にとどまり家を継承するが,その他の子女は,嫁や婿に出されたり,他家から嫁や婿を取って分家を創設し新家の初代となってその家を去ったり,他家へ養取されたりし,生家にはとどまらない。傍系の夫婦が一時期両親の家に同居するときも,嫡系,傍系の区別が明瞭であって,有賀喜左衛門が〈複合の家〉と呼んだものも拡大家族とは区別される嫡系家族の一変型にすぎないからである。〈コミューン家族〉とか〈集団婚などによる擬似拡大家族〉などを,この拡大家族と混同するのは誤りである。…

※「複合の家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」