複合観念(読み)フクゴウカンネン

世界大百科事典(旧版)内の複合観念の言及

【感覚論】より

…この経験の起源は内外の知覚経験,すなわち外的な〈感覚〉と内的な〈反省〉である。この二つの起源から生じた精神内容である〈観念〉には,感覚や反省に直接与えられる〈単純観念〉と,それに精神の機能が加わって成立した〈複合観念〉(空間,時間,数,無限,実体,因果など)とがある。このようにロックの経験論は,一方で,人間の知識は,知覚経験から出発してしだいに形成されていくとする感覚論と,他方で,この知識の形成原理の側にも力点を置く合理論との妥協であった。…

※「複合観念」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android