褊衫(読み)へんさん

世界大百科事典(旧版)内の褊衫の言及

【直綴】より

…直裰とも書き,直綴衣ともいう。上衣の褊衫(へんさん)と下衣の裙(くん)(腰衣)はもと別々のものであったが,中世に直接縫い合わせて着用するようになったのが直綴である。腰から下は裙の遺形ともいうべき襞(ひだ)がある。…

【法衣】より

袈裟(けさ)も広義には法衣に属するが,狭義には袈裟の下に着る衣服を法衣とか衣(ころも)といい,その種類や着衣の様式,材質,色合いは多種多様である。(1)褊衫(へんさん)という短衣の上着に,裙子(くんす)という下裳を着ける様式。仏教伝来以来あり,鎌倉時代には主として禅家の間で上下を縫い合わせた直綴(じきとつ)を着用するようになった。…

※「褊衫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android