世界大百科事典(旧版)内の西尾正左衛門の言及
【たわし(束子)】より
…さらに,東北で〈もだら〉〈もったら〉と呼ぶのは持ち手藁がつまったもの,岩手で〈とぎたら〉と呼ぶのは磨ぎ手藁,奈良で〈なわどら〉〈けどら〉というのは材料の縄,毛を冠したものであり,また〈ささら(簓)〉〈したら〉〈そうら〉と呼ぶ地方があるのは,ささらの名と混同したものと述べている。明治期に水道が普及し衛生観念が高まるとともに各種の洗い道具が考案されたが,1908年東京の西尾正左衛門によって実用新案登録されたのが亀の子束子である。これはシュロの葉の繊維などを2本の針金でよじ合わせ,両端をつないで楕円形にしたもので,その簡素な構造は現在にいたるまで生命を保っている。…
※「西尾正左衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」