世界大百科事典(旧版)内の西曲の言及
【呉歌西曲】より
…《楽府(がふ)詩集》の清商曲辞に属するものが大多数で,五言四句を基本形式とする。三国から西晋時代にまず建康(建業)を中心とする長江下流域で呉歌が発達し,少しおくれて襄陽から長江中流域のあたりで西曲が流行して,知識人層をふくめた江南の社会全体にひろがった。その主題はほとんどが恋歌であるが,男女のかけ合いや双関語(かけことば)の使用など,機知的な表現の中に感情が託され,〈子夜歌〉など勝気な若い女性がうたわれることが多い。…
※「西曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」