世界大百科事典(旧版)内の《見よ,旅人よ》の言及
【オーデン】より
…C.イシャウッドとの合作詩劇《皮をかぶった犬》(1935)や《F6登攀》(1936)では,ドイツ表現主義の手法を実験的に試みている。群衆から隔絶した孤独な英雄(飛行士や登山家)に憧れ,風刺や言葉遊びに才能を発揮し,そして詩集《見よ,旅人よ》(1936)では,何よりもすぐれた恋愛詩の作者であった。39年アメリカに渡ってからの《新年の手紙》(1941),《不安の時代》(1948),《アキレスの盾》(1955),《クリオ賛歌》(1960)などの詩集では,ますます政治的主題を離れ,宗教的思索を深めるにいたった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」