視覚性錯覚(読み)しかくせいさっかく

世界大百科事典(旧版)内の視覚性錯覚の言及

【錯視】より

…たとえば恐怖感の強いときに暗がりの中でススキの穂が揺れるのを幽霊と思うのは〈感動錯覚〉といわれ,冷静な心理状態になると消滅する。
[病的な視覚性錯覚]
 視覚性錯覚のなかには病的状態のときに出現するものがある。たとえば振戦譫妄(しんせんせんもう)といわれる意識障害を伴うアルコール中毒などでは,床の上のごみや壁のしみが動く虫や襲いかかってくる怪獣に見えたり,赤い布切れが炎に見えるなど,活発な動きの感覚が加わって見える。…

※「視覚性錯覚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」