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覚一 カクイチ

朝日日本歴史人物事典の解説

覚一

没年:応安4/建徳2.6.29(1371.8.10)
生年:生年不詳
南北朝時代平家琵琶(平曲)奏者。明石覚一とも。幼時に失明したとも,播磨(兵庫県)の書写山(円教寺)の僧であった中年に失明したともいう。京都の六条御堂,矢田地蔵堂などで演奏し,崇光上皇や後小松天皇らの寵を得,足利幕府の執事高師直の前でも演奏したことが記録にみえる。如一もしくは城一の門人で,それまでの『平家物語』に建礼門院の後日談として灌頂巻を立て,あわせて音曲的にも洗練を加え,今日伝わる代表的なテクスト覚一本(この流れをひく一派を一方流という)を作り出した。盲人たちの座である当道座を総括する総検校につき,制度上の整備をも行った。在名の明石は播磨の明石,足利の明石かともいうが,鎌倉にも明石の地名があり覚一が住んだとの伝説がある。足利幕府の恩顧をも得たことの証であろう。

(山下宏明)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

大辞林 第三版の解説

かくいち【覚一】

?~1371) 南北朝時代の琵琶法師。一方いちかた流。平家物語の詞章の整理統一に多大の功績をあげ、平曲中興の祖といわれる。盲人の職業組織である当道の形成にも貢献した。明石覚一。

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