親市(読み)おやいち

世界大百科事典(旧版)内の親市の言及

【国市】より

…鎌倉時代以降商品貨幣経済の発展につれて全国的に定期市が開かれるようになったが,一国内あるいは一定地域内に成立した多くの定期市は,それぞれの地方のもっとも中心的な市の市日を基準にして開催日が決められたり,市での価格も中心市の価格に準じて決定される傾向が強まっていた。こうした一国あるいは一定地域内の定期市網のなかでの中心的な市が国市,親市とよばれ,一の日に開かれるものがあった。南北朝時代,近江の愛智郡の長野市は中山道に接し,地理的に国の中心部に位置していたためか親市と称され,一日市であった。…

※「親市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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