観世流改訂謡本(読み)かんぜりゅうかいていうたいぼん

世界大百科事典(旧版)内の観世流改訂謡本の言及

【謡本】より

…幕末までに刊行された謡本は約2000種を数えるが,その約8割は観世流本である。これらの本の譜は,特殊な例外を除くと,みな細かい符号が省かれており,師匠の蔵本で補う必要があったが,1908年丸岡桂が刊行した〈観世流改訂謡本〉が旧来の不備を一新し,見てすぐ謡える譜本という傾向になり,記譜法にも改良が加わって,解題,辞解,曲趣,扮装,型付などを添えるようになった。現行謡本では,流内の統一を企図した〈観世流大成版〉(205番),地拍子を印刷した〈宝生流参考謡本〉(180番),改良を重ねた〈喜多流新全曲謡本〉(170番)などがすぐれている。…

※「観世流改訂謡本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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