観心十界図(読み)かんしんじっかいず

世界大百科事典(旧版)内の観心十界図の言及

【熊野信仰】より

…すなわち,地方を巡歴していた中世の巫女が,熊野三山の修行に名を借り,民間に熊野系の祈禱行為とともに,熊野の神徳の絵解きを行ったのである。前記参詣曼荼羅のほかに,彼女らは熊野系の観心十界図(これも曼荼羅と呼ばれることが多い)を携えて,六道輪廻(ろくどうりんね)を中心とした絵解きを行った。その図柄は六道図のみでなく,上方に人生階段を描くことに特色があり,この人生階段はヨーロッパで16~19世紀に広く板行されたものと奇妙に一致しているから,このあたりに熊野信仰の性格が広域的のものであったことを思わせるふしがある。…

※「観心十界図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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