《観心十界曼荼羅》(読み)かんしんじっかいまんだら

世界大百科事典(旧版)内の《観心十界曼荼羅》の言及

【絵解き】より

… 室町末期以降,このような通俗化した賤業の者たちの中に〈熊野比丘尼(びくに)〉とか〈絵解比丘尼〉などと呼ばれる女性が登場する。熊野牛玉(くまのごおう)や護符類を配り籾集めをするおりおり,俗に〈熊野の絵〉〈地獄極楽図〉と称する《観心十界曼荼羅(かんじんじつかいまんだら)》を用いて女子供を相手に即興性に富んだ絵解きを行ったが,文献・絵画ともに豊富な近世資料中には,絵解きの芸態や口ぶりを生き生きと伝えるものもある(《東海道名所記》《艶道通鑑》《籠耳》など)。この絵は,血の池地獄・不産女(うまずめ)地獄・賽の河原など女性にまつわる地獄を中心に六道(ろくどう)の諸相をつまびらかに描いていて,インドやチベットに伝わる《五趣生死輪図(ごしゆしようじりんず)》は言うまでもなく,ヨーロッパに伝来する《人生の階段図》との連関も注目される。…

※「《観心十界曼荼羅》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む