ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「観経曼荼羅」の意味・わかりやすい解説
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…(2)浄土教画 阿弥陀如来を中尊とする浄土の極楽図を描いた浄土変相(浄土曼荼羅)は,中国の敦煌壁画など,隋~唐代に盛んに描かれ,薬師や弥勒などの浄土図も出現する(敦煌莫高窟(ばつこうくつ))。この動きは直ちに日本に反映し,奈良時代には大無量寿経による《阿弥陀浄土図》(法隆寺金堂6号壁)や観無量寿経(観経)による織成の《当麻曼荼羅》が制作され,鎌倉時代には,それを祖型とする縮小型の〈観経曼荼羅〉が多数作られ,〈智光曼荼羅〉〈清海曼荼羅〉などの変形もみられる。《当麻曼荼羅》下縁の九品来迎が平安時代の浄土教の発達に伴い独立した九品来迎図のほかに,《阿弥陀二十五菩薩来迎図》《阿弥陀三尊来迎図》《山越阿弥陀図》が描かれ,鎌倉時代になると,弥勒,十一面,地蔵などの来迎図も現れる。…
※「観経曼荼羅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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