世界大百科事典(旧版)内の観音浄土の言及
【浄土】より
…霊山つまり霊鷲山(りようじゆせん)とは王舎城の近くにある山の名で,《法華経》が説かれたといわれる場所なのである。このほか,仏ではなく菩薩の世界なのに《華厳経》に基づき,東北方清涼山の文殊浄土や,南方補陀落山(ふだらくさん)の観音浄土の信仰が行われるようになった。弥勒浄土や極楽浄土をはじめとする,これらの浄土信仰は,中国から日本に伝えられ,浄土における仏・菩薩や聖衆たちの姿などを描写した浄土変相も描かれた。…
※「観音浄土」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」