世界大百科事典(旧版)内の言語干渉の言及
【言語政策】より
…しかし,それを規制することは難しい問題もあって,たとえば戦時中の日本で,国民精神の高揚のため外来語を自国語の新造語に置き換え,パーマを淑髪としたような例も想起しなければならないだろう。また,文化的に〈優位〉な言語が〈劣位〉の言語に音声や語彙や統語の面で深い影響を与える言語干渉は,さまざまな言語の歴史の中に見いだされるかなり普遍的な現象であり,ときには相手側言語を圧倒し完全に入れ代わってしまうことさえある。ラテン語がケルト民族に受け入れられフランス語を作り出したのも一例である。…
※「言語干渉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」