世界大百科事典(旧版)内の言語連合の言及
【ヤコブソン】より
… 形態論の分野でも,動詞の形態論的範疇や格の文法的意味の分析などの構造言語学的アプローチによる先駆的業績が多い。また,一定地域に共存する諸言語間に認められる,系統上の親縁性を超えた音韻・文法範疇・構文の類似を説明するために,トルベツコイとともに唱導した〈言語連合〉の概念は,その後大小の平行的事例が観察指摘されてその先見性が認められるようになった。ヤコブソンが情熱を傾けたもう一つの分野としては〈詩学〉すなわち詩的言語の研究があるが,通常の伝達手段としての日常的言語と異なる芸術的表現のための言語のあらわす意味論的内容と,その形式の研究をめざすこの分野には,熱心な追随者が多い。…
※「言語連合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」