許可制(読み)きょかせい

世界大百科事典(旧版)内の許可制の言及

【許可】より

…行政法学上の概念。人の行動を規制するための行政上の手法の一つとして〈許可制〉がある。これは,ある種の行動をひとまず一般的に禁止したうえで,個々人についてこの禁止を解除するかどうかを行政庁に決定させるというしくみである。…

【届出制】より

…国民の行為それ自体は,なんら禁止されているわけではなく,たんに事前の届出という手続上の規制を受けるにとどまる。これに対して,許可制は,実定法規によって一般的に禁止されている国民の権利・自由の行使について,個別的にその禁止を解除する制度である。届出制の場合には,届出が行政庁によって適法と判断されて受理されれば,それだけで国民は当該行為を適法に行うことが可能である。…

【認可】より

…このほか,いわゆる不況カルテルおよび合理化カルテルの認可制(独占禁止法24条の3,24条の4)などの例もある。 認可制は〈許可制〉と区別される。後者は,当事者の行為の法律上の効力を制限する趣旨を当然には含まず,むしろ,許可を受けないで一定の行動をすることそれ自体を禁止するものである。…

※「許可制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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