世界大百科事典(旧版)内の詩的語法の言及
【詩語】より
…もしpoetic dictionがある種の固定した特殊な語彙・語法を意味するなら,その種のものは19世紀初頭ワーズワースの《抒情歌謡集》(1800)自序がその特権的価値を否定したように,近代以降の詩ではあまり重要とは考えられなくなっている。他方,散文と詩を分かつ要因をどこに求めるかという問題に関していえば,〈詩的語法〉の有無が両者の区分の重要な基準になることは明らかである。したがってpoetic dictionの問題は次のように定式化することができよう。…
※「詩的語法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」