世界大百科事典(旧版)内の誘導放射性核種の言及
【放射性元素】より
…元素が宇宙において初めてつくり出されたときは,多くの放射性および非放射性の核種が存在したと思われるが,放射性核種のうち半減期の短いものはこれまでに崩壊してなくなり,長い半減期のものおよびそれから生じた核種のみが天然に存在するものとされる。また宇宙線による核反応などで生成する14C,3Hなどは誘導放射性核種というが,これらを含む元素は放射性元素とはいわないのが普通である。天然放射性元素で初めて発見されたのはウランで,1896年フランスのA.H.ベクレルが,ウランを含む鉱石が写真乾板に対して著しい感光性を示すことから見いだした。…
※「誘導放射性核種」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」