《諸国道里一覧》(読み)しょこくどうりいちらん

世界大百科事典(旧版)内の《諸国道里一覧》の言及

【ウマリー】より

…文学,歴史,地理,書記術などに優れ,それぞれの分野の著書がある。主たる業績は地理学の大著《諸国道里一覧》で,同時代のエジプト,シリア,ヒジャーズ,そのうえモンゴル,トルコ,クルドなどの諸族の地方についても詳しく,地誌,人物誌,博物誌など,多彩な記述で貴重な情報を提供する。【湯川 武】。…

【百科事典】より

…全体は〈地誌〉〈人間〉〈動物〉〈植物〉〈歴史〉の五つの学芸(ファンヌfann)からなり,それぞれの学芸はさらに細かな章節に分かれている。同じくナーシル時代にエジプト・シリアの文書庁に勤務したウマリーは,その経験をもとに20巻余の《諸国道里一覧Masālik al‐abṣār fī mamālik al‐amṣār》を著した。この書は〈土地〉と〈住民〉の2部からなるが,第1部は章ごとに各地の地誌を記し,第2部は宗派や歴史の解説に当てられている。…

※「《諸国道里一覧》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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