世界大百科事典(旧版)内の諸寺院条目の言及
【寺院法度】より
…ここでは宗内の法式や本末秩序を乱さず,徒党や異義の禁止に重点があり,ようやく宗派としての体制を整えた各宗派が,自己の手で教団秩序を維持することが期待されている。次いで87年(貞享4)に〈諸寺院条目〉が出されたが,これは従来のキリシタン,不受不施派に加えて三鳥派,悲田派が邪宗門とされ,その宗門改めに重点をおき,また王法為本を強調するなど,仏教教団の近世における役割を規定している。1722年(享保7)にも〈諸宗条目〉(諸宗僧侶法度)が出され,享保改革を反映して僧侶,寺院生活を細部にわたって規制している。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」