世界大百科事典(旧版)内の警固役所の言及
【瀬戸内海】より
…鎌倉期で海賊の動きが目立ってくるのは1240年代からで,幕府はその取締りを繰り返し命ずるが,本格的な対応策がとられるのはモンゴル襲来のころ,特に異国征伐の準備を進めた際である。ついで14世紀初めには山陽・南海道諸国の地頭御家人の海上警固が恒常化され,さらに1319年(元応1)にはこれらの国々に国ごとに警固役所を設けて地頭御家人らを結番警固にあて,国ごとに両使(2人の使い)をもって指揮に当たらせた。こうした取締り強化そのものが取締りの困難を物語るものであった。…
※「警固役所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」