世界大百科事典(旧版)内の議会優位の原則の言及
【議院内閣制】より
… それに対し,普通選挙の原則が成立し,権力の正当性根拠がもっぱら国民意思に一元化されるようになると,国王が行政権の実質をあげて内閣に譲り渡し,その内閣は国王の信任によっては左右されず,議会の信任だけに依存することとなる。このような一元主義型の議院内閣制は,1832年の第1次選挙法改正以後確立していくが,そこでは議院内閣制は,二権の均衡と抑制という要素を本質にするのではなく,民意を基礎とする議会が行政権の担い手である内閣をつくりだし,それをコントロールするという,議会優位の原則によって説明されるにふさわしいものとなる。議院内閣制において重要な意味をもつ解散権の意味も変化をとげる。…
※「議会優位の原則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」