財投(読み)ザイトウ

デジタル大辞泉 「財投」の意味・読み・例文・類語

ざい‐とう【財投】

財政投融資」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ASCII.jpデジタル用語辞典 「財投」の解説

財投

国が政府系金融機関や公団などの特殊法人資金を投資、融資する制度のこと。財政投融資の略称。資金源には、税金国債を用いない。従来は資金運用部特別会計という枠組みの中で、郵便貯金や公的年金積立金を主な資金源に用いていた。しかし、バブル崩壊後、政府機関の縮小が提唱されたことに起因し、2000年、市場から独自に資金調達する変革が行なわれた。特殊法人は自己責任のもとに財投機関債を発行し、資金を調達することが原則となった。しかし実際は、資金運用部に代わって発足した財政融資資金特別会計財投債を発行し、財投機関債を賄っている。財投債の大半は郵便貯金や、公的年金積立金が引き受けているため、従来の財政投融資はまだまだ残存しているといわれている。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android