貯貝器(読み)ちょばいき

世界大百科事典(旧版)内の貯貝器の言及

【タカラガイ(宝貝)】より

…戦国時代の楚で通用した蟻鼻銭は貝貨の最終的なものとされている。また戦国末から後漢にかけて,雲南省一帯ではタカラガイ(子安貝)を貯蔵する特異な青銅製貯貝器(ちよばいき)が作られ,石寨山古墓などから発見されている。日本の縄文時代の遺跡からも装身具に用いたタカラガイが発見されており,弥生時代の山口県土井ヶ浜遺跡からは,他の貝殻で模倣したものが発見されている。…

【貯金箱】より

…日本の貯金箱は蓄える効果を重視して取出口をつけず,1度入れたものは壊さなければ出せないものが多かったが,アメリカやヨーロッパでは節約効果に重点を置き,鍵をかける方式のものが普及している。なお,古代中国には通貨とされた子安貝を蓄える貯貝器(ちよばいき)があり,雲南省の石寨山古墓(せきさいさんこぼ)などから青銅製のものが出土している。現存する世界最古の金庫であり,貯金箱であろう。…

※「貯貝器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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