世界大百科事典(旧版)内の貸費留学生規則の言及
【留学】より
…同時期の中国の西洋留学と比べて,日本の場合,皇族,華族,選抜エリートなど上からの層による渡航,〈洋行〉の社会的評価の高さ,などに特色があった。 もっとも初期のこの時代の留学の流行には,玉石混交の弊害と国費のむだづかいとの批判も生まれ,1873年には官費制(当時,1人年間1000円)が廃止され,75年には〈貸費留学生規則〉が制定され,以後,東京開成学校(旧,大学南校),東京医学校(旧,大学東校。ともに東京大学の前身)などの成績優秀な学生たちを主体とするものとなり,また工部大学校,陸・海軍の学校の修了者から選抜された。…
※「貸費留学生規則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」