世界大百科事典(旧版)内の賀古荘の言及
【鶴林寺】より
…しかし,現存最古の堂である太子堂は,1112年(天永3)に法華堂として建立されており,当寺の創建は平安中期をさかのぼらないとする説が有力である。寺のある賀古荘は京都青蓮院領で,青蓮院門主が四天王寺別当になることが多かったことから四天王寺との関係を強めて太子伝説が付会されたものらしく,その時期は法華堂が太子堂に改造される鎌倉時代のことらしい。当寺現存の文書記録は1263年(弘長3)の棟札,1268年(文永5)の寄進状を最古とするが,平安後期にはかなり壮大な大寺院であったことは確実で,鎌倉時代以後太子信仰と天台系念仏によって衆庶の崇仰を集めた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」