世界大百科事典(旧版)内の賈譲の言及
【治水】より
…その多くは交通漕運と河水分流を主目的とし,〈余水を以て灌漑する〉ものであった。統一国家の成立とともに,治水も全般的に計画されてくるが,初めて黄河水系の総合治水プランをたてたのは前漢哀帝時代の賈譲(かじよう)である。彼は,冀州(河北省)の民で水路にあたる者は移住させ黎陽(河南省)の遮害亭を決潰させて黄河を北流させるのが上策,冀州で多数の渠を開き,分水,漕運,灌漑を図るのが中策,現在の堤防を補強して水と力を争うのは下策といっている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」